2011-01-01から1年間の記事一覧
TB1〜124のなかからのピックアップです。甘みにも痛みにもなるお題ですね。 ■ へいきさ、と言ってあなたは蜂蜜の瓶に沈んだ匙を摘まんだ (梳田碧) わーーーー! へいきなんだ。きっと「あなた」はためらいなく色んなことに飛び込んでいくひとなんだ。ここ…
ハロー、せかい、満開の桜に、すこしずつ葉が混じってきました。さてさて、TB1〜120のなかからのピックアップです。 ■ でたらめに立つ電波塔 敵を持ちドンキホーテは幸福だつた (尾崎弘子) 三句以降の核心にハッとします。敵だとか、正義の反対は悪だとか…
ハロー、せかい。風のつよい日です。かたつむりペースでお歌を鑑賞中、現在「020:幻」にさしかかったところ。 鑑賞しているとなんとなく気づくことがあります。このへんからは地震後に投稿されたものかも、って。もちろん、はっきりスパっと区別できてるわけ…
わあーー久しぶりの更新です。TB1〜133のなかからのピックアップです。 ■ さっき見た流星のこと話そうよ絹で巻かれた貸しビルの中 (新田瑛) 「絹で巻かれた貸しビル」というふしぎな風景に惹かれました。おそらくは実際にそうなのではなくて、繭をイメージ…
日々が、粘度つよく流れています。 お歌の鑑賞が。止まってしまっているなあ。見ていてくださるかたありがとう、狼煙のための火起こしができてなくてごめんなさい。なんて無力だろう。なんにもできない。わかってはいたけれど、なんかこう、ほんとうに愕然と…
TB1〜125のなかからのピックアップです。数ヶ月ぶりに自転車に乗りました。雪解けあとの、まだ砂だらけの道をおっかなびっくり走ってます。走ってますか、歩いていますか、前へ。 ■ 紙削る砂消しゴムの堅さもてインディゴブルーのあの日残りぬ (竜胆) 砂消…
TB1〜139のなかからのピックアップです。今回は好きなものがたくさんありました。寒さ、すこしずつやわらいできましたね。うれしくて、すこしさみしい。あの寒さこそが、私の。いのちのふるさと。 ■ 寒空をうすく切りとる促音のきみの「きっと」に照らされて…
無事ですか。無事ですか。みんな、無事でありますように。ほっかいどうにてこの数日、衝撃と無力感で頭がパンパンになっていました。けどちがうよね、そうじゃないよね。幸い被害なくすんだ街にいるからこそ、私は自分のいつもの仕事をいつもどおり誠実に遂…
こんにちは。春だけど、さむいね。『005:姿』TB1〜139のなかからのピックアップです。 ■ 活けられた野花のような伯母 後ろ姿を見せず病室を出る (星川郁乃) 入院生活にあるひとを的確に表現した直喩「活けられた野花のような叔母」がせつなくて。絵が浮か…
お題ひとつ飛びまして『004:まさか』です。TB1〜136のなかからのピックアップです。わあーむずかしいお題だけど、おもしろくもありますね。ひねったものだと「たまさか」で詠まれたものが多かったです。多すぎて逆に印象に残りにくかったかも。あと、個人的…
TB1〜137までのなかからのピックアップです。 ■ ベランダでぬるい缶ビールを飲んでいる 幸せになってください (成瀬悠太) 彼女への祝杯は、自分にはやさしくなくて。言葉ではないもので長い物語が書かれていますね。初句と三句の脚韻(「で」というむずか…
ハロー、せかい。ついさっき思い立って、また始めてしまいました。えへ。昨年のようにがっつりとはいきませんが、ほんのささやかなコメントとともに超不定期で(笑、私のお気に入りを紹介していきますね。のんびりおつきあいいただけたら嬉しいです。では『0…
ハロー、せかい、すこやかですか。 『題詠blog2011』が始まりましたね。先日、ぽくぽくと会場を見にいって、お題を拝見しました。おおー、すでに120人以上のかたが走りはじめてるんですね。っていうかもう完走したかたもいるんだ、びっくり。出来はともかく…