2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

086:符(石畑由紀子)

ふっふーん 正解のない毎日に寄り添うように音符は歌う

085:クリスマス(石畑由紀子)

クリスマスのやさしい嘘で生き延びたこどものような恋をしている

鑑賞「022:職」

1〜240首からのピックアップです。さてさて「題詠blog」も期限まであと2ヶ月あまりとなりましたね。私は微妙にギリギリペースで詠んでるので、ゴールテープ目指してなんとかスパークかけていきたいです。もちろん読みののろしも地味に同時進行しますんで、…

084:河(石畑由紀子)

横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として

083:憂鬱(石畑由紀子)

中島の野球の誘い待ちながら日曜夜の憂鬱を飼う

081:早(石畑由紀子)

早口になるからわかる 今回は許すかどうかまぶたで迷う

082:源(石畑由紀子)

電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜

080:午後(石畑由紀子)

午後ティーの甘くなりゆく恋だから永遠みたいに笑ってみせて

鑑賞「021:くちばし」

1〜248首からのステキ短歌です。くちばし、わりと難しいお題でしたね、ひととおり読んでみて思いました。イメージが固定されてしまうからかしら、嘴にしろ口走るにしろ、なんとなくみなさん似たトーンの歌が多かったです。そんななか、同じアイテムでも見せ…

078:アンコール(石畑由紀子)

泰造の夢駆けめぐる落日のアンコールワットはしずかに燃えて ※一ノ瀬泰造……1947年生まれ、報道カメラマン。カンボジア内戦下の1973年にアンコールワットの撮影を試み、当時の極左武装勢力クメール・ルージュに拘束され、処刑された。享年26歳。

079:恥(石畑由紀子)

太宰ほど誇れる恥のない午後の舌先でころがすユスラウメ

076:住(石畑由紀子)

君の住む街の天気を先にみる癖がつきました お元気ですか

077:屑(石畑由紀子)

ブリリアントカットの終えた卓上の石屑かき集められてまたたく

075:おまけ(石畑由紀子)

おまけしてもらった林檎齧りながら昨日の愛撫の場所をかぞえる

074:肩(石畑由紀子)

顔のない男がわらう 肩ごしの陽に射貫かれて退路は消えて

073:マスク(石畑由紀子)

やさしみの湿度でマスクはけむりゆきヴィルスと呼ばれるものと眠った

給水所でまったりしすぎ

ええと、一週間たっても30キロ地点からピクリとも動いてませんイシハタです。。マ、マスク。。現実逃避でこんなのやってみました(笑)、「私の恋愛身分証明書」。ご笑覧を。 http://id.hanihoh.com/r/?k=a9091684704ab0ae84b4b47 意外な結果が。男慣れって…

フルマラソンで言うと30キロ地点通過

ってとこですね。やっと70番台まで来ましたよ。。ぜぇ。。あと3ヶ月、期間内にゴールするにはひと月10首ペースでギリギリ。足で走るのと同じで、ここからが本当にしんどくなってくるんだろうな。呼吸をととのえてがんばります。 ちなみに072のお題で詠んだ…

072:瀬戸(石畑由紀子)

ガラス越し押し黙りある瀬戸黒ににじむ数多の人間模様

071:痩(石畑由紀子)

いかないで 痩せゆく糸に振動はゆるいサイダーみたいに消える

鑑賞「020:貧」

1〜241首からのステキ短歌です。ところであれですね、自分の歌詠みに集中したい時は、なおのこと外に目を向けるのが私の場合はいいみたいです。違う趣味にも没頭したり、たとえばこうしてみなさんの歌を鑑賞したり。詠むということは、自分のなかに風を通す…

070:CD(石畑由紀子)

渡されてかけたCDどの歌詞が暗号なのか思案している ※追記(9/3)……読み返してみるといまひとつ言葉がはまってないなぁ。。TB分は訂正できないので、ここにのみ修正版を載せておきます。 ■ 贈られて聴いたCDどの歌詞が暗号なのか思案している

069:隅(石畑由紀子)

胸の隅忘れられない影のあるままでいいんだ君と生きたい