鑑賞「077:対」

TB1〜173のなかからのピックアップです。076:スーパー(TB1〜171)はグッとくるまでには至らず、紹介は無しとさせてくださいね。多謝。


■ 対旋律奏づるごとし梅雨明けて百日紅に舞ふ黒揚羽蝶
   (鮎美)
きれい! 透明な五線譜を感じます。対旋律はバッハがいちばん美しいのだと、以前習っていたエレクトーンの先生が言っておられました。風景のなかに、音楽はあふれていますね。


■ 永遠にたどりつけない対岸の駅となりたりすみれ一群れ
   (青山みのり)
これもきれい。可憐で、そしてさみしい。いいなあ、これ大好きです。「なりたり」ってことは、以前は対岸でなく隣にあったものかもしれなくて。すみれの駅か。。おとなになるってことは、とおいすみれに手を振ることかも。しれないね。