2010-12-03 鑑賞「068:怒」 鑑賞・題詠2010 TB1〜173のなかからのピックアップです。 ■ 冬水のかすかな怒り吸い上げて厚物菊は色濃ゆく咲く (村上きわみ) 季節の機微が、季節の花を咲かせる。そんな、とおい昔からつづく彩りの元を「怒り」としたところにノックアウトされました。ヒトにはわからないほどのかすかな、かすかな、視界でいえば不可視の、音でいえば不可聴域の、まるでそのように季節の感情を。すてきです!