鑑賞「070:白衣」

真夜中にひっそりと更新です。TB1〜172まで鑑賞しました。ふふ、みなさん白衣好きすぎ!笑 予感どおりエロのエッセンス満載でした。けど、いち読者としてのものすごく勝手な願望は、エロよりエロスだなあー。エロとエロス、ちがいますよね。「ス」の有無は伊達じゃないです。というわけで、ピックアップはしずかな二首を。


■ 五、六人白衣の人ら現れて静かに解いてゆく我の肉
   (飯田和馬)
「五、六人」っていうのがいいですね。病室から手術室へと身をうつせば、きっとこんな“どこからともなく”感がひたひたとやってくるんだろうな。手術道具、ステンレスのひんやりしたひびきが聞こえてきそうです。


■ 擦れきれた白衣なびかせひまわりを守りつづけた案山子にも雪
   (斉藤そよ)
白衣のしろに、雪のしろ。「擦れきれた白衣なびかせ」のリアル。ひまわりからの色彩の移り変わり、時の経過の描きかたがとても好きです。いいなあ。