鑑賞「060:漫画」

TB1〜129のなかからのピックアップです。二首をシンプルに紹介します。


■ 漫画家の黒ずんだ指先からいま恋のかけひきが生まれたところ
   (青野ことり)
あ。この空気なんだか好きです。恋愛という法のなさ、非社会的なこころのせかいが、「黒ずんだ指先」という漫画家の仕事の象徴、社会的な営みから生まれようとしてるところ。


■ 間違えて恋愛漫画として読む二十七年目の美味しんぼ
   (牛 隆佑)
ふふー。いや、それは正しい。この世のすべての事象は恋愛に変換可能なんだとおもいます、料理も、化学も、数学も、気象現象だって。一見恋愛の体をしていないものが恋情にあふれてる、そこに惹かれて止まないひとのこころが、私は好きだな。