鑑賞「059:病」

ぽつ、ぽつと忘れたころに降る雨です、こんにちは。なんか急にドコドコと忙しくなってきました、がんばれ私。今回は「058:脳」(TB1〜134まで鑑賞しました)は飛ばして、「059:病」、TB1〜128のなかからのピックアップです。


■「死に至る病は絶望」口遊む男子生徒らキャラメル噛みて
   (鮎美)
キルケゴールですね。私も十代のころ岩波文庫でこの論を読みました。男子と呼ばれる時代のおさなさ、一方でもうすぐ分岐点、悩みや迷いのより複雑化する青年への入り口であり、そのアンバランスなさまが「絶望」と「キャラメル」の好対称で表現されているようです。全体、漢字がおおく一見「口遊む」だけはひらかな表記でも、とおもったんですが、「死」と「遊」もいい感じに対になっているので、そのまま漢字のほうがいいですね。キャラメルって。そうだよねえー噛んじゃうよね。それだけ生き急いでいるの、きっとね。