3分の1をてこてこと。

約2ヶ月で33/100題を詠み終わり。当初の自己予想よりはややハイペースで進んでます。やー楽しい、『題詠blog2009』を始めてからはずっと短歌脳で、まったくというほど詩を書いてません(笑・いちおう詩人です)。そんなこともあるさ。

33首のなかから、詠めてよかったなぁーと感じた短歌を5首ピックアップしてみました。ご笑覧いただければ幸い。特に気に入ってるのは「002:一日」です。
うかがい知れない内側をもつ他者の、いのちを。愛し、共に、
生きること。
その意味を。


  *

■ ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と
   (002:一日)

■ 飾られてガラス細工は夢をみる汚れた指に犯される明日
   (008:飾)

■ つないだ手にビー玉しのばせて君と正しき街を放火しにいく
   (010:街)

■ 「圏外」になったこころで抱き合ったアストロノート《コスモスよ、咲け、》
   (019:ノート)

■ くちびるが世界、とひらき漏れ落ちる欠片のなかにわたしは棲んで
   (032:世界)